
日本人の1ヶ月の平均読書量
読まない:65%
1~2冊:20%
3~4冊:7%
5~6冊:4%
7冊以上:4%
みなさんは図書館を最近利用していますか?
ネットが普及して家で欲しいものが購入できるようになり、本屋に行くことさえも少なくなった今の時代に図書館へ足を運ぶことも少なくなったのではないでしょうか。
そんな今の時代こそ、図書館を利用することが最強だということをこの本は教えてくれます。

図書館にはどんな力がある?
この本の筆者は図書館の場としての力を3つ紹介しています。
ラボラトリーとは、研究室を意味します。
シンクタンクとは、政府の政策立案や企業の意思決定を助けるための機関のこと。
「頭脳集団」とも呼ばれます。
ゼミナールとは、少人数で研究発表や討論して互いに啓発していくという教育法のこと。
図書館の魅力について著者は次のように語っています。
思い浮かんだ「キーワード」でネット検索してヒットする情報は、「すでに想像できていた範囲」にとどまります。「想像の及ばないこと」は、キーワードを考えつくことすらできないので、出会うことはできない。
その結果、ネットでは「見たいものだけを見る」という傾向がつよくなります。
これは、目的の情報を参照したり確認したりするときには強みになるものの、視野を広げ、いろんなことを考えるのにはマイナスです。
さらに、インターネットと比べたとき、図書館の強みは、施設や資料といった「実体」があることでしょう。図書館とは、いわば「歩き回れるインターネット」なのです。
図書館の中では、歩き回るだけで、さまざまな情報が目に飛び込んでくる。
すばらしいのは「求めていると自覚している情報」だけでなく「求めていると自覚していない情報」にも出会うことができる点です。
「知りたかったことを知る」のも気持ちいいことですが、「知りたい自覚すらできなかったことを知る」のは、もっと気持ちがいい。新しい世界が、突如、目の前に開けるようなものだからです。
図書館を使うことで、これまでの自分なら思いもしなかったような着眼点を得たり、考えもしなかったようなことを考えられる。
これは、現代のような「これまでのやり方」が通用しない時代には、大きなアドバンテージとなります。
最近ようやく本を読む習慣ができてきて、図書館を利用する機会も増えました。
ある程度テーマを決めて探すにしても、なんとなく本を探すにしても、ネットで探すのとは違う生きた感覚が図書館では得られるような気がします。
日本十進分類法=NDCを頭に入れておく
日本十進分類法=NDCとは「分類整理」のこと。
全国の図書館で使われています。
これです。

この背表紙にある番号を、自分が好きなジャンルについて2~3個覚えておくだけで本を探すスピードが全然変わってきます。
この3桁または4桁ぐらいの数字のいちばん左の番号だけを見ます。
左の数字は0~9の10桁しか使われていません。
10分類については以下の通り解説されてます。
0 総記:1から9のどこにも当てはまらない本。百科事典が代表。ちなみに図書館学の本もここ
1 哲学:哲学書だけでなく宗教書も入る。分厚い思想書からビジネスパーソン向け自己啓発書(159:人生論)までいろいろ
2 歴史:日本史、世界史、地理の本。旅行ガイドもここ。レジャーから出張・旅行まで、よく使う
3 社会科学:法律、経済、社会などの本。経営学・統計学などもここ。組織のリーダーをはじめ、ビジネスパーソンの仕事に欠かせない
4 自然科学:宇宙や地球、動植物といったネイチャー系の本。「医学」もここ。気晴らしにもいい
5 技術:工業や土木、機械、製造といった”作業分野”。料理や手芸などの「家政」分野もここに入るので注意
6 産業:農業や畜産、商業、マーケティング、運輸など。「お仕事知識」の本はここ。鉄道や船、飛行機など「乗り物好き」も御用達
7 芸術:絵画や音楽、写真などに加えて、スポーツ、将棋やマジックもここ。ひとことで言えば「趣味の本」
8 言語:日本語と外国語にまつわる本。語学の本はここに集合
9 文学:小説、エッセイ、詩などの文芸作品。貸出の多い「読みもの系」
ちなみに写真にとったこの本でいえば
015:「0総記」→「1哲学」→「5技術」
という分類にされているということですね。
まとめ:ネット社会の今こそ図書館を利用しよう
この本を読むことで、図書館を利用するときの新たなアプローチ方法を身につけることができます。
筆者が本の中で語っていますが、
実は、ネットで得られる情報は質量ともに「貧しい」です。
検索上位で表示されるものは内容も似たり寄ったりで、ネット検索では「誰が調べても同じ」になるのです。
「はっ」とさせられました。
ネットだけでなく、図書館も利用することが今の時代に求められる最強の方法なのです。
これからも図書館の利用を続けて行こうと思います。
本日はここまで、です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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