少子高齢化、インフレ政策、超低金利と個人で資産を運用し守る時代となっています。「iDeKo」や「NISA」などの制度ができ、国が個人の資産運用を促しています。年金もいつまでもらえるか分かりません。
自分の資産を守るための知識として3つ紹介致します。
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景気を知ろう
景気が良いとはどういうこと?
- 個人が活発に消費を行うこと
- 企業が積極的に設備投資を行うこと
- 個人・企業がお金を動かすことで全体の金回りが良くなる
- 金回りが良くなることで物価が上昇傾向となる
- 企業が人手を欲しがるようになり雇用環境が良くなる
逆に景気が悪いとは?
- 個人が財布のひもを締めて消費が減少する
- 企業が設備投資にお金をかけなくなる
- 個人も企業もお金を使わないので金回りが悪くなる
- 金回りが悪いので物価が下落傾向となる
- 仕事が減るので、人手が余り雇用環境が悪くなる
景気の良い・悪いは常に回っています。
2008年のリーマンショック → 不景気 → 少し景気持ち直し2012年4月くらいまで → 好景気 → 2012年11月ヨーロッパの債務危機 → 不景気 → 2012年12月アベノミクス発動 → 景気持ち直し → 現在?
2020年現在、景気はあまり良いとは感じませんね。
株式市場・債券市場・為替市場などに及ぼす影響は?
・景気が底のとき
- 企業成績が低迷
- 株価が上がらない
- 金利が低下
- 為替は円安
こういった状況になると、中央銀行は金融緩和を行い、景気を刺激しようとします。市場では債券が買われ、長期金利が低下します。そうすると徐々に投資対象が変わってきます。より高いリターンを求め、株や外国債などのリスク資産にお金が集まりはじめます。
・景気が回復傾向のとき
- 株式相場が上昇傾向
- 長期金利が上昇
- 債権価格は下落
こういった動きを経て景気回復のスピードが上がりピークを迎えます。急な景気の回復は問題を生じさせます。
インフレが急に進む → 物価が上昇 → 株式や不動産などのインフレによって値上がりする資産を持っている人とそうでない人の差が広がる
物価が上昇 → 相対的に現金の価値が下がる → インフレによって値上がりする資産を持っていない人は預貯金が減っていく
このようなインフレの影響を避けるために、景気拡大がピークに達する前に日銀は金融の引き締めを行います。
- 金利水準が高くなる
- 債権価格が値下がり
そうすると今度は景気が落ち込みはじめます。
景気が底 → 景気回復 → 景気がピーク → 景気落ち込み → 景気が底
このサイクルの繰り返しですね。
日銀の金融政策とマーケットを知ろう
マーケットとは?
株式市場・債券市場・為替市場などのこと
日銀とは?
金融政策を司る中央銀行のこと
中央銀行の役割は?
- 銀行の銀行
- 物価の管理人
銀行同士の資金の不足を調整するために、資金の融通する役割
インフレ時:賃金上昇よりも物価の上昇が大きいと国民の生活が厳しくなるのでインフレを抑える「金融引き締め政策」を実施します。
デフレ時:金利を下げたり、世の中に出回るお金の量を増やしたりする「金融緩和政策」を実施します。
国会やニュースで話題に出るアベノミクスの政策はこの 「金融緩和政策」 にあたります。
旬の経済指標が何かを見極める指標を知ろう
押さえる点は6つ
・GDP(国内総生産)
・個人消費
・企業活動
・雇用環境
・物価
GDPとは?
その国の経済指標のこと
国内の1年間の経済活動によって生み出される財産(電化製品・食・車・住居など…)やサービスの付加価値(どれだけ利益を得たか)の合計を表すよ
個人消費 とは?
- 大型消費の動向を示す「新築住宅着工件数」、「自動車販売額」
- ぜいたく品の動向を示す「百貨店売上高」
- 日常必需品の動向を示す「小売業販売額」
いずれも前年同月比の伸び率に注目するよ
企業活動 とは?
- 鉱工業指数 :「生産」、「出荷」、「在庫」、「在庫率指数」が公表され、対前年同月の伸び率に注目
- 日銀短観:「業況判断DI」に注目
業況判断DI とは:企業の業況感や設備、雇用人員の過不足などの各種判断を指数化したもののことです。
雇用環境 とは?
- 完全失業率
- 有効求人倍率:1倍を超えれば「売り手市場」、1倍を下回ると「買い手市場」
物価 とは?
- 国内企業物価指数:日本国内の企業間で取引されているモノの価格水準を示す
- 消費者物価指数:モノやサービスなどの小売レベルの価格水準を示す
毎月発表されていて、対前年同月比の伸び率に注目します。
経済指標とは、今の経済情勢がどうなっているかをデータで示したものです。過去から時系列で把握することで経済の流れが把握することができます。
本日はここまで、です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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