株ってどういうもの?
こんな疑問を解決していきます。
会社とは元手となるお金を使って商品やサービスを生み出し、それを提供することによって報酬をもらい利益をあげていきます。そして、その利益を元手に、新しいサービス・商品を生みだす→それをさらに提供する→利益を得る。この繰り返すことで、会社は成長し続いていきます。
その会社を運営していくにはなにが必要となるんだい?
- 会社・店などを運営するための土地
- 機械などの道具
- 商品を開発したり製造するための工場
- 会社・店の建物
- 働く人
- 商品を作る材料 等々
そのためのお金はどうすればいいんだい?
- 事業を行う人が自分で貯めたお金を元手に始める
- 銀行から借りる
- 株(=株式)を発行する
株(=株式)を発行して大勢の人から資金を提供してもらい、その資金を元手に事業を行う会社を「株式会社」と呼ぶよ 。
そして、その時、資金を提供する人=株を買ってくれる人を「株主」と呼びます。株主はその事業、会社を応援するために株式を買うので、株主として株に投資したお金は返ってこないんだ。
株について、さらに詳しく説明していきます。
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目次
株主になるとどうなる?
株主になるとどうなるんだい?
- 株主総会に参加できる
- 配当金がもらえる
- 株主優待券がもらえる
株主総会に参加できる
株主とは会社の持ち主のひとりです。株主になると、会社の経営に携わることが可能になります。「株主総会」では、会社をこれからどういう経営をするのかの最終決定を行う場になります。こうした会議に参加することができて採決する際の投票する権利もあります。
配当金がもらえる
会社にお金を投資したお金は、会社から返ってこないといいましたが、銀行でいう利息のようなもの「配当金」がもらえます。会社が利益を上げれば利益に従ってお金が「配当金」という形でもらうことができます。
株主優待券がもらえる
クオカードがもらえたり、自社製品のお菓子がもらえたり、ディズニーランドを運営しているオリエンタルランドだと、ディズニーランドのワンデーパスポートがもらえたりなどします。
いいことだらけのようだけど、リスクはないのかな?
当然、リスクはあるよ
その会社がうまくいっている時はいいですが、事業が失敗した場合には、儲からないと配当金は出ませんし、最悪の場合は会社が倒産してしまったらお金は戻ってきません。また、株を売りたいと思っても買った時よりも安い値段だったら損しますね。投資したお金以上の損はしません。これを「有限責任」と呼びます。
どうやったら株を買えるか?
どうやったら株を買えるんだい?
株式が発行された時の「発行市場」と、売り買いを成立させる「流通市場」というのがあります。
発行市場
会社はお金が必要となった時に多くの人からお金を集めるために株式を発行します。株式が発行されたら株主となる人はお金を払って株を買い、株主になります。これを「発行市場」といいます。
流通市場
株式というのは特別な場合を除いては株主にお金を返すことがありません。株主もお金が必要になることがありますよね。その場合、自分の持っている株を他の誰かに買ってもらい、それをお金に換えることができます。この売り買いのことを「流通市場」といいます。
会社側はお金に換えてくれませんので、株をお金にするために市場がないと誰も株主になろうと思いません。株は買うだけでなく売ることもできます。そのために、「株式市場」というものができています。 そこで 、その株の売り買いをするところ=「取引所」が必要になります。
株の売り買いはだれでもできます。その際にどうやって買うかというと、一人ひとりが直接、証券取引所に注文するのではなく証券会社を通して売り買いすることになります。証券取引所という場所で、売りたいという人たちと、買いたいという人たちがそれぞれ売買を成立させて、買った人が新しい株主になることができる、そんな仕組みとなっています。
株の値段ってどうやって決まっているか?
株の値段ってどうやって決まっているんだい?
買いたいという「需要」と売りたいという「供給」のバランスで値段が決まっているよ
株は会社が自分たちの必要な資金に応じて売りに出されます。会社が株によって集め、自由に使えるお金のことを「資本」と呼びます。株式はこの資本を小口に分けたもののことです。
資本全体をたくさんの株で割ると1株あたりの値段が小さくなります。ところが同じでも、大きく分ければ1株あたりの値段が大きくなります。しかし、市場に一旦、売りに出されてしまえば、市場がその値段を決めていくことになります。人気が出れば値段が高くなりますし、人気がなければ値段が下がっていきます。
市場経済の原則としては、買いたいという「需要」と、売りたいという「供給」のバランスで値段が動いていきます。そして、その需要と供給がどう変化するか、ということを投資家たちが何をもとに判断するかというと、それぞれの会社の業績と将来の予測なのです。
日経平均株価ってなに?
日経平均株価ってなんのことだい?
日経平均というのは、東証に上場している銘柄(=会社)の代表的な銘柄、225銘柄の価格の平均値です。
日経平均というのは、東証に上場(東京証券取引所の市場で一般に売買されることができるように公開すること)している銘柄(=会社)のうち代表的な銘柄、225銘柄を単純平均して出したものです。TOPIXというのは東証株価指数ということで、東京証券取引所の第一部(という市場)に上場している会社の”加重平均”です。
加重平均ってなんだい?
株価 × 株数 = 株によって会社が集めた金額
これを全ての銘柄分を足して、それをもう一回株数で割り返したもの
だから、大きな会社の株価が動くと全体的に動きやすくなり、全体的に小さな会社の方が影響が少なくなります。
一方で、日経平均は単純にA社・B社・C社の株価を足してその会社数で割ったものと考えてください。
株価とは?→簡単に言うと、その市場における会社の成績のこと。
その成績の平均点を出したものが、平均株価となります。
まとめ
私たちの生活の中には、「国・企業・家」の3つの家計があります。
その間をお金が回っていきます。企業が儲かれば、そこに勤めている社員の収入が高くなる → その人たちはお金に余裕ができるから物を買うようになる → 企業が儲かれば税金を国に納めるようになる → 国は公共サービスを大きくすることができる → 会社が儲かれば配当金が戻ってくると判断しその会社に投資しようとする → 会社の株価が上がる
企業も儲かるし収入も増えれば、社会全体も良くなって、みんなの暮らしも良くなります。こうやって、互いに影響しあっているといことです。
今日はここまでです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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