危険物取扱者

危険物取扱者の仕事内容-石油製品出荷作業

危険物取扱者の仕事ってなにをしてるの?

仕事内容を教えて欲しい

金色マン

そんな疑問を解決します。

この記事は石油業界に絞った仕事内容です。

危険物取扱者の資格を取得した後の就職先として参考にしてください。


今回の記事は前回に続き3回目です。

前回の記事はこちら

危険物取扱者の仕事内容-潤滑油の受入

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takumikan

簡単に自己紹介

筆者(@takumikan3ex)は、電力業界 → ボイラー業界 → 石油業界と渡り歩いて、現在石油業界に10年勤めております。

危険物取扱者乙4種の資格は、ボイラー業界の時に取得しました。

ちなみに、この3つの業界では必須でないものもありますが、全て必要です。

必須となるのは、石油業界です。

仕事ってどんなことしてるの?

前回の記事では、石油製品の受け入れ作業について書きました。

・石油製品の受け入れ作業

石油製品の出荷作業

・石油基地の管理・点検・整備

今回は、真ん中の「 石油製品の出荷作業 」について書いていきます。


石油製品の出荷作業

石油製品の出荷作業についてですが、主な内容は以下です。

 タンクのバルブを開ける(現場)

 出荷システム(パソコン)の起動(事務所)

 乗務員さんの積み込みの監視

積み込み中のトラブルの対応

出荷終了後の締め作業、日計作業


タンクのバルブを開ける(現場)

石油業界の朝は早いです。

出荷開始は基地により様々ですが、朝の5:00くらいには始まっているのではないでしょうか。

24時間体制で夜中も出荷している基地もあるくらいです。

建物の横にある白いコンテナートラック

朝の5:00から出荷を始めようとしたときに、出勤するのは最低でも1時間前です。

出勤したら、油を出荷するためにタンクのバルブを開けます。

これも基地により様々ですが、ボタンひとつで自動で開けるものもあれば、手動で自力で開けるものもあります。

油の油種が6~7種類

  • ハイオクガソリン
  • レギュラーガソリン
  • 灯油
  • 軽油
  • 重油
  • ジェット燃料(航空燃料)

つまり、タンクのバルブを開ける数もこれだけ必要です。

自動で開けることのできる基地はいいですが、手動で開ける基地は慣れるまでは大変です。

普段から整備されているバルブはスムーズに回りますが、そうでないものは固くて苦労します。


出荷システム(パソコン)の起動(事務所)

black and blue laptop computer

これは特別たいへんなことではありません。

パソコンを立ち上げるだけです。

システムにより、出荷タンクの番号を設定したり、当日のタンク切り替えが必要な油種をお知らせできるように設定したりなんてのがありますが設定自体は難しくありません。

ただし、設定を忘れることで出荷が遅延することもあり得るので注意が必要です。


乗務員さんの積み込みの監視

監視カメラ, セキュリティ, カメラ, 監視, 時計, コントロール, 自由の欠如, ビデオ監視, 保護

朝早くの出荷の時は一人で対応することがほとんどですので、事務所からモニター越しに監視します。

日中になれば、他の職員が出社してくると現場で実際に見て周ります。

乗務員さんともコミュニケーションをとって、積み込み機器に不具合がないかなどの情報を気兼ねなく教えてもらえるような関係を築いていくと大きなトラブルになる前に解決できたりします。


積み込み中のトラブルの対応

よっぽどのことがない限り、まずトラブルは起きませんが、ごくまれに積み込む油種を間違えてしまったりだとか、タンクローリーのハッチからオーバーフローしてしまったりなどのケースがあります。

一人では対応できないケース、そんなときは上長に報告して全員招集をかけたり、本部へ連絡したりなどの対応をします。

筆者も何回か経験があります。

経験が不足しているとどうしても慌ててしまうものですが、一人で無理だと思ったら助けを呼べばいいと開き直るくらいのつもりで対応すると冷静に見れるものです。


出荷終了後の締め作業、日計作業

white wireless keyboard

出荷終了したら、朝に開けたタンクのバルブを閉めます。

そして、当日に出荷した数量とタンクのレベルが下がった数量に差異がないかの確認作業をします。


出荷した数量以上にタンクのレベルが下がっていたら、どこかで油が漏れていることになりますからね。

そういった数値から、細かなところに気がつけるスキルが求められます。


当然、最初からは無理です。

経験を積むことで身についていきます。


潤滑油製品の出荷作業

潤滑油製品の出荷パターンは2種類あります。

  • 販売店が直接取りにくるパターン
  • 運送会社が取りにくるパターン

販売店が取りにくるパターン

販売店が取りにくる場合は、直接、製品を渡します。

運送会社が取りにくるパターン

販売店が取りに来ないで、運送会社がトレーラーで製品をまとめて取りにきます。

流れはこんな感じです。

・当日のオーダーが流れてくる

↓オーダーにあわせて製品を集める

↓オーダー品に間違いがないか、集荷後の在庫を確認する

→トレーラーに積み込み

トレーラーの大きさにもよりますが、大きいものですと木のパレット20枚分を積み込む作業です。

その20枚分も、ドラム缶~ペール缶など製品により様々です。

トレーラーに積み込む前に、オーダーと違う製品を出荷しないように在庫の擦り合わせを常に行います。

製品がたくさんあるものは数えるのがたいへんですが、ひとまとまりが10個のものが何個ある、みたいに計算していくので慣れてくると暗算が早くなります。


本日はここまで、です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


次回は、 石油基地の管理・点検・整備 について書いていきます。

危険物取扱者の仕事内容ー石油基地の管理・整備・点検

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